石毛直道 自選著作集  全11巻+別巻1
第Ⅰ期 1~6巻 価 格/42,000円(税別)
第2巻 食文化研究の視野 第2巻
総 目 次
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(論考等)=「 」

『石毛直道 食の文化を語る』.......

5
 
まえがき ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6  
序章 なぜ食の文化なのか ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9  
はじめに──食の文化の立場‥‥‥‥‥‥‥‥ 9  
  食べることは「文化」である 9
  人間は「料理」をし「共食」をする動物 10
  料理=食品加工、共食=食事行動 11
  食の文化の形成 ──環境と生理のあいだで 12
  ヒトは文化をつくり、環境に対応 13
  情報というかたちで環境をとりこむ 14
  文化が本能を退化させた 15
  食事文化の中心──台所と食卓 16
  日常茶飯事ほどわからない 17
  食の文化は既存学問分野からはみ出した
  異端児 18
  雑学から学際的研究へ 20
  普遍的人間像から具体的な人間像へ 21
  文化は腹の足しにはならないか 22
  「遊び」から学問に 25

Ⅰ 風土をみつめる .
....................

29
 
日本の風土と食──アジアのなかで ‥‥‥‥‥ 30  
  食卓から環境を考える 30
  狩猟・採集時代の日本 33
  アジアのなかでの日本 34
  日本人は米食民族か 36
  オカズをめぐって 39
  日本料理の多様性 41
   
東アジアの食の文化 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 46  
  東アジアの共通性と独自性を知る意義 46
  民族による主食作物のちがい 47
  主食作物の東西の比較 49
    東西にひろがるムギ類を主作物にする地域/
    雑穀を主作物にする地域

  「蒸す」という技術は東アジアの特徴 50
  家畜を飼うことと牧畜とは別のこと 52
  東アジアは非牧畜の世界 52
  肉にかわるダイズと魚 54
  共通点のおおい東アジアと東南アジア 55
  パン食は肉・乳とセットで成り立つ 56
  コメの文化の共通性 57
    
コメ依存型の日本人/食事の基本型は
    「主食
(めし)」と「おかず」
  ナレズシとスシ 59
  東アジア、東南アジア特有の万能調味料 60
  茶は東アジアから世界へ 62
  箸とお椀(碗)の文化 62
  カレンダーを共にする民族 64
  食の文化の研究方向 65
 



発酵の文化圏 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 71  
  発酵は文化的概念 71
  自然に発酵させる 72

    漬物/ナレズシ/各種の魚?
  酒づくりの東西 79
  納豆類をめぐって 82
  うま味の文化圏 86
 

















東アジアの家族と食卓 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 92
  はじめに 92
  中国と朝鮮半島 93
    中国/朝鮮半島
  日本の食卓の変遷 100
    個人用の食卓/チャブ台/ダイニングテーブル
  家族の儀礼としての食事 105
  家庭の民主化現象 107
 

Ⅱ 食文化の変化を追う .
..............

113
異文化と食のシステム ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 114
  システムとして食事をとらえる 114
  歴史のなかでの外来の食 117
  ことなるシステムの共存 123
 
家庭の食卓風景100年 ‥ 128
  背景 128
  食卓の変遷 129
  禁止事項と姿勢 132
  コミュニケーションの場としての 食卓 134
  おわりに 139
 
家庭料理の100年 ‥ 142
  献立の事例 142
  献立の変化 146
  飯炊きからおかずづくりへ 149
  台所の文明化 152
 
飲みものの100年 ‥ 156
  文化の飲みもの・文明の飲みもの 157
  ボトルの飲みもの 160
  季節性をめぐって 163
  カフェイン飲料 164
  健康飲料 166
  水の商品化 168
 
昭和の食──食の革命期 ‥ 170
  なぜ「昭和の食」なのか 170
  かつての食事風景 171
  食のイデオロギー 172
  昭和は大震災にはじまる 173
  十五年戦争 176
  食べものの変化 177
  食空間の変化 181
  情報の変化 184
  これからの問題 186
 
都市化と食事文化 ‥ 189  
  食事文化センターとしての都市 189
  産業社会の都市と食 191
  日本での都市化と食 194
  都市化は西欧化か 197
  祝祭空間としての都市 199
   
外食の文化史序説‥ 201  
  はじめに 201
  世界各地の伝統的外食文化 202
  日本における料理屋の出現 206
  都市におけるグルメの出現 208
  江戸時代からの継承 209
   
食文化変容の文明論 ‥ 214  
  国際化という視点 214
  国民国家と料理文化 215
  国民文化におおわれた日本 218
  文化と文明 220 世界文明と食 222
  おわりに 226
   

Ⅲ 食の思想を考える..................

229
 
調理の社会史的考察 ‥ 230  
  男と女 230
  社会の変化と台所仕事への男女の 参加度 232
  台所仕事の変遷 233
  内食と外食 236
  社会の台所が家庭へ侵入する 239
  シンボル操作としての調理 242
   
食における芸術性 ‥ 245  
  料理は芸術か 245
  芸術の概念をめぐって 246
  精神性と肉体性 248
  食事の記号性 249
  芸能としての性格 251
  芸能者と料理人 252
  料理づくりのパフォーマンス 254
  料理のカラオケ化 256
   
食事作法と食事様式 ‥ 259  
  共食と分配 259
  食事作法を考える枠組み 261
    人間の属性について/食事の種類/食べものの種類
  姿勢と食具 263
  配膳方法の類型 265
  食事様式の類型 268
  多様化と食事作法 270
 
食事における享楽と禁欲の思想 ‥ 274
  享楽型と禁欲型 274
  体型論からのアプローチ 276
  宗教的禁欲思想 279
  宗教から科学へ 281
 
栄養の思想 ‥ 284
  脳を忘れた栄養学 284
  食物と薬 285
  国家の学としての医薬学と栄養学 289
  文化をそなえた栄養学を 290
  個人を対象とした栄養学を 293
 
食わず嫌い──悪食とタブー‥‥‥‥‥‥‥ 297
  サバンナの村から 297
  人類史のなかで 299
    文化としての嗜好/味覚の信号/食物選択の集団単位
   食物タブーをめぐって 303
    悪食とタブー/食物タブーと宗教/
    食物タブーの解釈理論/タブーの効用

   悪食と未来の食 313
 

「食の文化シンポジウム・ フォーラムとわたし」

321
   
  忘れられていた分野 321
  日本における従来の研究 323
  篠田統と中尾佐助 324
  食文化論の基礎つくり 328
  食の文化シンポジウム 330
  シンポジウムから財団設立まで 332
  食の文化フォーラム 334
  フォーラムの作法 336
  食文化研究の基礎をつくった財団 340
 

 


「文化人類学からみた調理学」..........

.


349
  食事文化のなかでの調理体系 349
  調理体系は文化によってことなる 351
  調理概念のちがい 353
  ことなる価値観 355
  広義の調理学を 356
  のぞましい教育のありかた 358
   

「りょうり 料理」...................

361
 
    料理の歴史的な概観/料理の手順/料理の技術/
    伝統的日本料理の特徴と変化
   

[解説]............................

373
 
未開拓な分野 374
食文化研究の出発点 375
世界を視野に 378
『世界の食事文化』 380
学際的な研究分野 381
「食の文化フォーラム」 383
   

初出・底本一覧 .....................

387
 
     
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